無濾過生原酒は生酒のため、保存方法や飲み方が一般の日本酒とは一味違っています。
そんな無濾過生原酒ですが、名称にある通り通常の日本酒で行う処理・加工をしていないため純粋な日本酒を楽しむことが出来ます。
今回は酒蔵の力量が問われる、無濾過生原酒の特徴・保存方法・おすすめの飲み方をご紹介します。
純粋な日本酒【無濾過生原酒】とは?
日本酒にもさまざまな種類のお酒がありますが、その中でも【無濾過生原酒】と名称に入っているお酒があります。
無濾過生原酒とは日本酒を作るときの各工程でどのような製法を行ったのかを表す言葉です。
無濾過生原酒を工程別に分けると①無濾過、②生、③原酒の3つに分けられます。
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無濾過生原酒を工程別に分解
①無濾過
お酒を造る工程では米の粒子などを漉して取り除く工程があります。
漉す際に荒い網や布だけで漉したものが「にごり酒」
にごり酒よりさらに細かい網や布でお酒を漉しますが、それでも残ってしまうのがおりと呼ばれる粒子であり、このおりが残った薄い白でにごったお酒が「おりがらみ」と言います。
またさらにそこからろ過機などを使用して、おりや雑味を取り除くと透明な通常の日本酒になります。
この最後のろ過を行わないお酒が「無濾過」なのです。
②生
生とは火入れを一回も行わない生酒のことを言います。
日本酒は瓶詰するまでに加熱することで殺菌します。
殺菌を行わないと日本酒内の酵素が熟成を進めてしまい、日本酒の味が都度変化していまいます。
安定した味を保つためにも日本酒では火入れを行い出荷するのです。
無濾過生原酒は生酒のため、火入れを一度も行わない新鮮なお酒なのです。
③原酒
日本酒は本来アルコール度数が18度前後あり、ワインやビールなどの醸造酒で見てみるとアルコール度数が高いことが分かります。
そのためお酒に加水することでアルコール度数を調整します。
原酒ではこの加水をせずに本来のアルコール度数で飲むことが出来るのです。
無濾過生原酒は保存方法に注意!
無濾過生原酒を工程別で見ると、日本酒本来のお酒というイメージが湧きましたでしょうか?
生酒は時間とともにお酒の味・風味に変化がおこるため、開栓後は早めに飲んでしまわないといけません。
また紫外線により熟成が早く進行するため、無濾過生原酒では瓶にアルミや新聞紙を巻いて販売されております。
開栓前と開栓後に関係なく紫外線からお酒を守り、必ず冷蔵庫で保管しましょう。
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無濾過生原酒おすすめの飲み方
無濾過生原酒は生酒のためそのまま冷酒で頂くか、氷を入れて飲むのをおすすめします!
しっかり冷やしたお酒でも、甘さがしっかりと伝わってきます。
まただんだんと常温に近づくにつれて味が変化し、また変わった顔になってくるのも楽しみ方のひとつです。
ぜひ皆さんも無濾過生原酒の日本酒を飲んでみてはいかがでしょうか?
一番大好きな無濾過生原酒のお酒【天領酒蔵 純米吟醸 無濾過生原酒 ささにごり】です
こちらのお酒もさっぱりとしていて、とてもフルーティーで飲みやすいお酒です【勲碧 雄町 無濾過生原酒】
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