【極楽プリズン】(著・木下半太)を読んで人の死について考える

今回は、木下作品の一つである【極楽プリズン】を読みました。

木下半太さんの作品は今までで、裏切りのステーキハウスと鈴木ごっこを読んだことがありました。

以前読んだ時は、最後の最後まで展開が読めない、それでいて少しもやもやっとした気持ちを読者に残す感じがずっと残っており、その他の作品も読んでみたいと思いました。


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あらすじ

バツイチの理々子は、路地裏のバーで柴田と名乗る男に声をかけられた。

男は「恋人を殺した無実の罪で投獄されたが、今、脱獄中だ」と打ち明ける。

そして、飲酒OK、ジムやシアタールームまであり、「出入り自由」な刑務所の話を始める。

「死んだ彼女を救うため、脱獄を繰り返す奇妙な男」の真実に近づいたとき、理々子が目にした恐ろしいものとはー?

本書引用

 

死について考えさせられる

人はいつか必ず死にます。

誰も死ぬタイミングは分からなくて、遠い先のことだと考えてしまいます。

自分も含め、大切な人が急に目の前から消えてしまう日が来るかも知れません。

死んでから「たられば」を考えても、後悔先に立たずで時は戻ってきません。

今回の極楽プリズンでは人の死について考えさせられました。

世の中のドラマや映画でも人の死について取り上げられていますが、
極楽プリズンでは違った視点での描かれ方がされており、よくある作品とは一味違った展開になっていきます。

今すぐ帰ろう

作品も終盤に近付くと、話の全体が掴めてきてとても切なくなります。

『自分にも帰る場所がある』ということ。
そのことが、いつも当たり前にあるため、特別なことなんだという気持ちを忘れてしまってしまっていると思います。

そんな場所に、今すぐ帰りたくなるような気持ちを思い出させてくれる作品です。

仕事に疲れマイナスなことばかり考えてしまい、ストレスに悩まされている人。
自分には帰る場所なんて無いと思っている人。

そんな方に読んでほしい作品でした。



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名前:リーマン_ちぇるしー 職業_製造業 本ブログでは①製造業に関すること、②読書、③日本酒に関する情報を発信しています。